とんかつ係長でございますー。
さて、ロッテガムの『Fit’s(フィッツ)』はご存知でしょうか?
僕はいま30代前半の年齢なので、Fit’s(フィッツ)のCMソングで自分の中で全盛期だったやつは
「♪噛むっと ふにゃんふにゃん~♪」のやつ。
CM出演者も 佐々木希 と 佐藤健 の世代(?)ですね。
『若者のガム離れ』が経済界では少し話題になりましたが
このFit’s(フィッツ)は10代~20代の若者層をガッチリと掴み売上を上げました。
その要因となったのが新たなプロモーション企画(ネット動画)の『2年F組 Fit’s組』です。
目次
10代の『かっこいい』『かわいい』出演者達で構成される架空のクラス
コンセプトは「こんなクラスがあったら良いな」から始まった、学校の架空のクラス。
マドンナで学級委員の福原遥を中心に、謎のクラスメイト渡辺直美(お笑い芸人)や、
アイドルグループ『M!LK』『マジカル・パンチライン』のメンバー、
モデルやタレントや役者などで構成されるクラスです。
クラス内のグループ分けのような物もあり、
・パリピ系(パーリーピーポー/パーティーピープル)
・意識高い系
・オタク系
・部活熱血派
のようにセグメントされてます。
『2年F組 Fit’s組』の動画は30歳の仕事漬けオッサンでも癒される
↑(※動画はコチラ)
30歳を超えた男となると、人にもよりますが学園モノの映画やドラマとかってあんまり観なくなります。
(自分は半沢直樹とか観て胸を熱くしてるタイプです)
ただソレは別に学園モノが嫌いになったとかじゃなく自然と遠ざかる感じになる。
そんな仕事漬けでネットサーフィンをしていた とんかつ係長 が、
今さらになってFit’sのプロモーション動画(CM)を見つけ、観てみると
「うわー学園生活の様子が軽快な音楽と一緒に流れてるー、めっちゃキラキラしてて楽しそう―」
とオッサンながらに思い、約2分の動画で疲れも飛び癒されました。
女の子たちがみんな可愛いってのもあるし
『2年F組 Fit’s組』のメンバーを一部紹介
とにかくメンバーのキャラが濃い。
芸人の千鳥風に言うならばクセがすごい。
そんなメンバーを一部紹介です。
学級委員/マドンナ ― 福原遥
クラスのまとめ役『学級委員長』でありマドンナ的存在の役。
可愛いくて学級委員長って、確率で言ったらどれだけ低い存在なんだろう。
知ってる人は知ってる『クッキングアイドル』。
一匹狼フリスタ男子 ― 宇佐宅真
フリースタイルのラップにハマってるパリピ属性の男子。
常にラップの事しか考えてない一匹狼らしい。
パリピって一匹狼じゃないよね普通。
ハイスペックゲームオタ ― 吉田仁人(M!LK)
格闘ゲームに明け暮れるオタク属性の男子。
でも動画内ではとにかく宇佐宅真のラップによく絡まれてる。
ゲームオタクなのに、しまいにはクオリティの高いフリースタイルラップを披露して宇佐宅真に戦いを挑む。
小悪魔系マネージャー女子 ― 佐藤麗奈(マジカル・パンチライン)
サッカー部のマネージャーで、意識高い系属性の女子。
可愛い。
うん、とにかく可愛い。
あ、ついでに言っとくと可愛い。
本場アメリカから来たパリピ女子 ― ダコタ・ローズ
アメリカ時代にパーティーに明け暮れていた本物のパリピと言う設定。
一時期メディアで『リアルバービー人形』として騒がれたダコタ・ローズ。
こんな所にいたね。
おちゃらけ卓球男子 ― 塩崎太智(M!LK)
卓球部に真剣なおちゃらけ部活男子。部活熱血派の属性。
動画内では良いキャラしてます。おふざけやお笑い担当の位置付け。
個人的に好きな奴。
乙女系卓球男子 ― 山崎悠稀(M!LK)
上の『おちゃらけ卓球男子』の相方。
可愛い系男子の枠を埋めてる奴。
『2年F組 Fit’s組』としてのプロモーションは計算され尽くしてスタートした
はい、こっからはマーケティングの少しお堅い話。
この『2年F組 Fit’s組』の動画は開始1ヶ月で再生数が1000万回と言うモンスター動画。
SNSも駆使してプロモーションをしてるのでSNS界隈でも成功を収めてます。
ロッテは『若者のガム離れ』を危惧して10代の客層を囲い込む事を考えていて、
プロモーション担当であり仕掛け人であるクォーク東京は
『とにかく10代の感性に寄り添う事』を大事にしたそう。
クォーク東京の取締役オノダさんは、足で『リアルな情報』を取りに行った
プロモーションを開始する上で「テレビでやるのが正解なのか?」と言う議題が上がったそうで、
それも踏まえて、クォーク東京の取締役であるオノダさんは実際に高校生にインタビューをして回ったそう。
そこで得た情報として
・10代はテレビでは動かない(動きにくい)
・想像以上にSNSが生活の中心
・『パリピ系』『意識高い系』『オタク系』『部活熱血派』と言うセグメントは実際の高校のクラスでよくいるタイプ
など。
ネット上で調査をするんだったら楽ですが、リアルで新鮮な意見が聞けるのはやはりアナログですね。
『若い人はテレビを見ない』と言う情報なんかネットで散々言われてますが、
文字で見るのと生の声を聞くのとでは、受け手の感じ方や熱量も変わってきますからね。
サブストーリーの動画などは、数字を裏付けながらSNSの反応を踏まえて柔軟に変える
また、ネットでプロモをする上でのメリットとしては『すぐに反応がわかる』『すぐに数字がわかる』と言う事。
オノダさんはSNS関連での反応の数字や動画の視聴回数などの数字はしっかりと取って、
さらにその上でFit’s自体の販売データも紐づけて分析をする。
そして、数字を見て『効果の高いキャラクター(メンバー)』がいれば前面に押して行って検証する。
その結果、Fit’sの売上は急増です。
いやー、とにかくしっかりと理論付けて計算された上での成功のようですね。
Fit’sダンスが「踊ってみた」動画で拡散。これは恋ダンス現象と同じ。
星野源と新垣結衣が踊る『恋ダンス』が、「踊ってみた」と言う形で拡散され流行したのは記憶に新しいですね。
(削除要請も騒がれてますが)
Fit’sダンスも「踊ってみた」動画で真似をする人が増えており、ここもマーケティングとして成功してます。
(「♪噛むっと ふにゃんふにゃん~♪」の時も踊ってみた動画は一定数ありましたしね)
動画内の『色使い』が、10代や20代前半に多いインスタ世代を意識してる
さきほど挙げた動画や当記事のアイキャッチ画像を見て頂ければわかると思いますが、
色使いの世界観がポップな感じですよね。
動画内に出てくるテロップなどもカラフルです。
10代や20代前半は『インスタ映え』『SNS映え』を意識する人が多い世代。
と言う事は、言い方を変えれば共感を得るのは『インスタによくアップされているようなオシャレさ』ですね。
オシャレの定義とかは難しいんですが、動画の世界観は楽しくオシャレでポップな印象です。
『2年F組 Fit’s(フィッツ)組』のプロモーションは現在進行形で爆進中
今もなお、Youtubeの公式チャンネルやSNSの方でプロモーションは続いてます。
ユーザーの反応も上々のようですね。
もういっその事、深夜枠でドラマでも製作しちゃえば?と思うほどです。
(予算が許すなら)
あ、最後に『小悪魔系マネージャー女子 ― 佐藤麗奈』を個人的に推しておきます。